相対的優位性

相対的優位性

2020年7月26日 0 投稿者: inukairyou

人の感じる「優位性」は相対的なものだと感じています。

例えば、私の年収が1,000万円だとしましょう。
私の子供が都内の公立の学校に通っていて、このくらいの年収だと「中の上」くらいの年収です。
また、同じマンション内だと「ほぼ同価格の分譲マンションを購入している世帯」の集まりなので「中の中」くらいになります。
これが、結構お金が掛かる子供の習い事にいくと、そこの親御さんの中では「かなり下位」になります。

このように同じ年収の比較でも、その母集団によって位置づけが全然変わってきます。
その位置づけによって感じる「幸福感」や「優越感」は違ってきます。

つまり、人が感じる「優位性」というのは、その母集団や集団内での位置づけなどのような「相対的な要因」によって大きく変わってくると言えるのです。

婚活で見られる相対性

このような相対的な優位性は「婚活の場」でも顕著に見られます。

婚活パーティーだと「お目当て女性へアプローチするフリータイム」では20代の女性に男性が集中的に群がり、30代の女性は暇を持て余すという現象が起きます。
30代の女性がいかにキャリアがあろうが魅力的であろうが、20~30代の男性は20代の女性へと群がってしまいます。

ですが、そういう30代の女性も、ハイソサエティで年齢層の高い男性が集まる婚活市場や結婚相談所などでは高い人気を集めます。
そういう集団の中では「収入でも仕事でも自立している女性」の方が評価が高く、落ち着いて知的な雰囲気の女性の方がニーズが高いのです。

このように、同じ女性でも「集団の中の位置づけ」によって優位性が大きく変わると言えるのです。

自分の優位性

そう考えたときに、自分の優位性を発揮するためには「どの母集団に属するか」によって結果が違ってくるのです。

具体的に例えて説明します。
同じ大学のサークルの中にいるとしましょう。
そこには同世代の大学生たちが集まっています。
その母集団の中では「女子大生」という肩書にはほとんど優位性は生じません
また、同じ大学のサークルなので、その大学が超有名大学だったとしても、その大学に在学していることに優位性はありません
そのサークルの中で優位性を発揮するためには、何か別の他者よりも優れた部分が必要となるのです。

これが母集団が変われば優位性が変わってきます。
複数の大学の混合の母集団であれば、有名大学や高偏差値の大学の人は優位性を発揮することができます。
年齢層の幅が広い母集団であれば、「若い女子大生」という点が優位性を発揮することになります。

端的な例でいえば、昭和世代の「職場の花」と言われた女性社員や、ヲタサーの姫などがこうした「相対的優位性」を最大限に発揮した集団内の存在と言えます。

つまり、自分の強みを理解した上で、その強みを優位性として発揮できる母集団に加われば、幸福感や優越感を感じられる立ち位置にいられるということになります。

母集団を変える

こういう点を踏まえた上で、いいお相手と良好な関係を構築する方法を考えてみましょう。
そのためには、ご自身の強みを理解して、ご自身の価値を評価してくれる母集団を作ることが望ましいと考えます。

例えていうなら…
若い女性であれば、周囲の誰もが「若さ」を持っている若者中心の母集団を作るのではなく、「若さに価値を認めている」ような年上の落ち着いた男性を周囲に集める方が効果的なのです。
逆に、落ち着いた大人の女性であれば、「年上好き」と公言しているような男性の母集団を作る必要があります。

確かに、若い女性は同世代の男性とお付き合いしたいと思うかもしれません。
ですが、そういう男性は競争率が高く、ご自身の価値も認めてくれない男性が多いのです。
それよりもむしろ、女性の価値を認めて大切にしてくれる男性の母集団を作った方が幸福感も優越感も得られるのです。
ですので、最初から自分の周囲に集める人の条件を狭めてしまうのではなく、自分が優位性を感じられそうな人へも間口を広げておく方が望ましいと考えています。

ツイッターやインスタグラムなどのSNSのフォロワーを集める時に、こうした「自分の優位性を感じられる母集団」を作っておく方が居心地よく感じられます。
その中から信頼できるパートナーが現れれば、幸福感と優越感を感じながらお付き合いできるパートナーを作ることができると考えます。

まとめ

優位性は自分の属する母集団の中の立ち位置という相対的な関係性で感じ取れるものです。
その位置づけによって「幸福感」や「優越感」は違ってきます。

そして、自分が優位性を保つためには、優位でいられるための母集団に属することが必要だと考えます。
そういう優位性を得られる母集団に属するためには、自分自身の強みを客観的に把握して、その優位を感じられる母集団を集めることが望ましいと考えます。

そういう母集団の作るためには、自分の周囲に集める人の条件を狭めない方がいいのです。
そして、優位性を感じられる母集団の中からパートナーを選べば、女性自身が幸福感と優越感を感じられる幸せな関係を構築できると考えています。