自己中とSの違い
昨日、こんな記事を読みました。
ドSはセックスのNGが多すぎる!?S男子にやってはいけない〝7つのルール〟とは?
私も常日頃から「SMに対する思考や嗜好は人それぞれ」と申し上げていますので、こちらで登場する自称ドS男性のお考えに異論を挟む気は毛頭ありません。
ただ、こうした男性のパートナーとなるM女性は少なからず被害を受け、不幸を感じる可能性があります。
そうならないように、M女性への啓発と啓蒙を兼ねて今日の記事にしてみたいと思います。
繰り返しますが、私はこういう思考と嗜好を持つ自称ドS男性を否定するわけではありません。
お好きなことをお好きなように、ご自由にすることを否定はしません。
また、こういう思考と嗜好の自称ドS男性がお好きなM女性を否定する気もございません。
そういう思考と嗜好をお持ちのM女性はスルーしていただければ幸いです。
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記事の中の「7つのルール」
ということで、これ以降は上の記事でご共感いただいた方だけにご理解いただけましたら幸いです。
こちらの記事の中に「S男子にやってはいけない7つのルール」という内容が書かれています。
これを自称ドS男性が語る理由と共に列挙してみたいと思います。
【女性からキスをせがんだり、セックスを求める】
・自分が女性にマウントを取られたり主導権を握られるのが耐えられない。
・女性の意思でキスやセックスを求められ、マウントを取られるのがイヤ。
【複数プレイは不可】
・セックスは1対1で、自分が常にリードする方が楽しい。
【苦痛を望むドM女子とのセックスはNG】
・ドM女子は、逆に強く乳首を噛まれたりするのが快感になるわけで、快感を与えることは自分の本望ではない。
・もっと苦痛を欲しがる女性が相手だと自分が萎えてしまう。
【騎乗位拒否】
・ドSは騎乗位絶対NG。想像しただけでも気持ちが悪い。
・女性に上に乗られるなんて自分は絶対イヤ。
【顔面騎乗位拒否】
・顔面騎乗位なんて自分のプライドが許せない。
【自ら服を脱ぐなんてどうかしてる】
・ドS男子とセックスをするときは、勝手な行動はNG。
・服や下着を自分で脱いだら、自分は一気に萎えるし引く。
【アフターセックスでイチャイチャなんてしない】
・バックハグとか自分がマウント取られてる気分。
・セックスが終わったらすぐに解散が理想。
ここまで読んでいただいたみなさまはどのようにお感じになりましたでしょうか。
私の7項目に対する考え
私の率直な感覚を言わせていただければ、「顔面騎乗はご容赦」と思いますが、それ以外は普通に問題ないと思います。
「なぜOKなのか?」という理由を書いてみたいと思います。
【キスやセックスを求められることについて】
愛情表現ができる女性は男性に愛されるし、性的快楽を得られる女性の方が幸せを感じられると考えています。
また、我慢したり無駄に男性と駆け引きしたりするよりも、素直で従順で積極的な女性の方が男性からみて魅力的で愛情を得ることができるからです。
【複数プレイについて】
複数ですることにより、M女性の嫉妬心や羞恥心を煽ることができて興奮を高めることができるからです。
また、女性同士が技術を教え合ったり助け合ったりすることで向上心にもつながるからです。
【苦痛を望む女性とのセックスについて】
そもそも、サディズムとマゾヒズムは双方向的な欲求を満たすパートナーです。
相手が望まないことをして喜ぶのはサディズムではなくDVです。
【騎乗位について】
自ら動くことは女性が男性に対して快楽を与えるために奉仕することですので、こういう奉仕行為をMは喜びますし、私はMが私に奉仕する姿にサディストとしての心を満たされます。
【顔面騎乗について】
これは私も屈辱感や圧迫感、苦悶を感じるのでNGにしています。
以前、何人かのM女性にやらせたことがありますが、どのM女性も一様に「ご主人様に申し訳なくて興奮出来ない」と言っていました。
なので、パートナーのM女性が喜びを感じないことをする必要はないと考えています。
【自ら服を脱ぐ行為について】
心理学的に、より強く屈辱感を感じるのは…
男性の場合、服を敵に脱がされる行為は敵に力量で敗れ屈服を感じさせられる。
女性の場合、自ら服を脱ぐ方が率先して淫らな行動をしていて羞恥心を感じる。
と言われています。
ですので、羞恥心や屈辱感などをM女性に感じさせるには、自分で脱いで全裸になるよう命じる方が効果が高いのです。
【アフターセックスについて】
みなさんはどうかはわかりませんが、あえて私の場合を書かせていただくと…
セックスが終わった後は必ず「掃除」をさせます。
そのあと、全身をマッサージさせたり、風呂に入るときは全身を洗わせたりします。
そういう奉仕をすることでM女性の「奉仕したい」という気持ちを満たしてやるようにしています。
【M嬢奴隷の育て方】掃除 飲精や飲尿に抵抗する奴隷に受け入れさせるための「掃除」の活用法について書いた記事です。 |
以上の通り、私は「顔面騎乗」を除いて、概ね他の6項目は問題ないと考えています。
読み比べて感じること
さて、ここまでの自称ドS男性と私の主張を読んでいただくと、すべての項目の理由について決定的に違うことがあります。
すべての項目において、自称ドS男性が主張する理由は「俺様中心の理論」なのです。
要するに「自分の主観を相手に押し付ける」という思考から出た考え方です。
私から見れば、これは単なる自己中心的な思考でしかありません。
対して、私が考える受け入れOKの理由は「女性が喜ぶから」なのです。
サディストとマゾヒストは便宜的に「主従関係」や「上下関係」が成り立っていますが、これはあくまでも「各々の性的嗜好に応じた役割」だと考えています。
サディストが支配や加虐に性的興奮を得られるように、マゾヒストが従属や被虐で性的興奮を得るのです。
そのSとMとが、互助的に満たし合うベターハーフとしての存在がSMのパートナーだと考えています。
それがカップルによっては「主従」だったり「上下」だったり「飼い主とペット」だったり、ベストな関係性を築いているのだと考えています。
ですので、サディストの役割とは「相手を理解して相手が喜んで受け入れるような心身への苦痛を与えること」だと考えています。
自称ドS男性が主張するような「自己中心的な理由」で女性に苦痛を与える行為は単なる虐待(=DV)だと感じてしまいます。
こうした虐待(=DV)を行う男性は、自己中のワガママ男でしかなく、加虐性向者ではあっても、尊敬に値する「ご主人様」ではないと感じます。
尊敬するご主人様を求めるM女性には、こうした自称ドSの自己中ワガママ男には関らないようにして欲しいと思っています。
そうした虐待(=DV)によって女性が精神的に疲弊したり病んだりして共依存に陥っていくことは、本当に不幸なことだと感じています。
まとめ
こちらの記事に登場する自称ドS男性の主張を聞くと、このテの男性は「自己中のワガママ男」でしかなく、尊敬に値するご主人様とは違うと感じます。
そのい理由は、すべての思考や言動の基本が「俺様中心」となっていて、相手に対する敬意や愛情が無いからです。
SMのパートナーは関係は「主従」「上下」「飼い主とペット」などいろいろな形はあっても、それは加虐と被虐の性的嗜好に合わせた役割なのです。
こうした関係にはSとMとが相互に必要とし、敬意と愛情を認め合え、満たし合えるような互助的な関係性が必要だからです。
この記事に出てくる自己中ワガママ男が行う加虐は単なる虐待(=DV)でしかないと感じます。
こうした自己中ワガママ男に心身ともに傷つけられた女性が共依存に陥ることは大変危険です。
M女性のみなさまが、こうした自己中ワガママ男の餌食にならないことを祈念して、こうしたネタ記事をお読みいただくよう願いたいと思います。