クレーマーご主人様
先日、あるM女性からツイッターのDMでこんなご相談をいただきました。
ご主人様のことで相談があってDMしました。
私がご主人様に「お慕いしています」「愛しています」「大好きです」と毎日お伝えするよう命じられています。
ですが、ご主人様からは「信じられない」「口先だけだろう」「嘘を言うな」と毎回否定されてしまいます。
昨日はとうとうご主人様から「俺が嫌なら去れ」とまで言われてしまいました。
私は本当に心から愛情がありますし、ご主人様から離れたくないので「私はご主人様に相応しくないのでしょうか」とお訊ねしたら、「どうしてお前は俺の本心が理解できない」と厳しく叱られました。
私ももうどうしていいかわかりません。
どうしたらご主人様に信じていただけるでしょうか?
概略はこんな感じの内容のDMでした。
私としては「俄かには信じがたい」という感覚です。
ですが、彼女との一連のDMのやり取りをしながら感じたのは「行動がクレーマーにそっくりだな」ということでした。
今回は「クレーマー気質」のご主人様について記事にしてみたいと思います。
読者M女性のみなさまのご参考になりましたら幸いです。
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クレーマー気質の人
例えば、ある商品を食べて食中毒になったりするなら、それは製造者が責任を負って保証をする必要があると思います。
ですが、多くの「クレーマー気質」と呼ばれる人は、そういうタイプとは異なります。
常識を逸脱していたり、自分の理論や正義を振りかざして利益を得ようとしたり、自分が客であると主張して相手を屈服させようとします。
多くの場合、こうしたクレーマー気質の人の行動は、企業側の主張や常識を無視して、自分の中の思い込みの理論を主張して押し通そうとします。
今回ご相談いただいた女性のご主人様も「女性の意思に耳を貸さない」「自分を否定していると思い込む」という行動に出ています。
まさに「クレーマー気質」そのものの行動パターンだと感じます。
そこで、私はこのご主人様の「クレーマー気質」を彼女に理解してもらうために、いくつか質問を投げかけてみることにしました。
クレーマーと認識してもらう
最初にご質問しておきますが、貴女はご主人様からこうした「精神的に追い詰められる調教」を望んでいるのではないですか?
いいえ。決してそういった「精神的な調教」を求めているわけではありません。
では、この関係性を別の人間関係に例えてみましょう。
もし貴女が尊敬する職場の上司に「尊敬しています」と言ったとして、その上司が「信用できない」と答えたら貴女はどう感じますか?
それは不快に感じますし、信用されていないことで残念だと感じてモチベーションも下がります。
その上、更に「お前のような信用できないヤツは辞めてしまえ」と言われたらいかがですか?
そんな上司の下では仕事をしたくないので、異動の希望を出すか辞めるかのどちらかです。
では、辞めるとして辞表を出したら、その上司が「なぜ俺の本心がわからないんだ!」と叱責しながら辞表を破り捨てたらどうですか?
「お前の本心なんか知るか!」と言って辞めます。
ご主人様はそういうことを貴女にしているんですよ。
まるでクレーマーのように謝っている担当者に怒鳴り散らして「誠意を見せろ」って言っているようなものです。
怒鳴られている側からしたら「誠意ってなんですか?」ということと同じように、「本心ってなんですか?」ということなのです。
こういうクレーマー気質の人に接していると消耗するだけですよ。
こうして詳しく説明することで、彼女も得心できた様子でした。
精神的な疲弊と消耗
こうしたクレーマー気質の人と接すると精神的に疲弊して消耗させられてしまうのです。
精神的に疲弊して消耗してしまうと「正しい判断ができなくなる」のです。
彼女の場合、仕事に例えてみて初めて「本心なんか知るか!」という正しい判断ができるようになりました。
これが、ご主人様との関係の中で疲弊して消耗していた状態では、その正しい判断ができなくなっていたのです。
彼女が素直に愛情表現しているのに、ご主人様は天邪鬼的に曲解する。
勝手に邪推して不信感や妄想を膨らませて、ご主人様という立場を利用して上から命令するように責めてくる。
それで彼女を不安に陥れて支配しようとする。
そんなことをしながら「俺様はこういう人間なんだから合わせろ!」と横柄に命令する。
こんなことをされ続けて、彼女は精神的に疲弊し消耗し、正しい判断力を失っていたのでした。
共依存の危険性
M女性はがご主人様に強い愛着を持っていると、こうしたご主人様の行動を肯定的に受け取ろうとします。
その感情が「共依存」という負のスパイラルを生み、不幸のどん底まで堕ちてしまいます。
「きっとご主人様なりに一生懸命なのだ」
「ご主人様はこういう性格なのだ」
「これがご主人様なりの愛情表現なのだ」
などと、M女性が肯定的に受け止めて、ご主人様を庇護してあげようと考えるなら、それはDVの「共依存」に発展する可能性があります。
その点をよくご理解した上で、ご主人様の言動を判断することが望ましいと考えます。
このご主人様はM女性が何を言っても素直に受け取ってくれないと思います。
それでは女性が疲れて壊れてしまうでしょう。
M女性が精神的疲弊と消耗を願って彼と付き合うなら、このご主人様は理想のパートナーです。
もしそうでないならば、M女性にとって何の幸福ももたらさない男性だと感じています。
ご相談して下さったM女性が、正しい判断力をもって、このご主人様との関係を見直して下さることを祈念したいと思います。
まとめ
相手の好意や敬意を曲解したり否定したりするご主人様がいます。
こうした男性は「クレーマー気質」の人と似ています。
・企業側の主張や常識を無視する。
・自分の中の思い込みの理論を主張して押し通そうとする。
そういった特徴がクレーマーの行動と重なります。
今回、ご相談いただいた女性のご主人様も…
・女性の意思に耳を貸さない。
・自分を否定していると思い込む。
といった言動を取っており、明らかにクレーマー気質だと感じました。
こうした人と関わると精神的に疲弊して消耗し、正しい判断ができなくなります。
更に、女性がご主人様への愛着から、こうしたクレーマー気質の言動を肯定的に受け取ると「DVの共依存」のような関係に陥ります。
そうした不幸な関係に陥らないためにも、正しい判断力を失わないよう、精神的な疲弊と消耗を避けることが望ましいと感じます。
M女性のみなさまも、こうしたクレーマー気質のS男性にはご注意下さい。