危険なM女「MLMの女」
今日の記事は『危険なM女』シリーズの第3話です。
諸兄はマルチレベルマーケティング(以下「MLM」)をご存知だと思います。
マルチ商法とかネットワークビジネスなどとも言われますね。
知人友人などを会員に勧誘し、その人に商品やサービスを提供してバックマージンを得るビジネスの総称です。
ア〇ウェイなどが代表的な例ですね。(ちなみに、この女性はアム〇ェイではありませんでしたが…。)
こういうMLMへの勧誘の女性はネット上には結構いますので、諸兄のご参考になりましたら幸いです。
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フォロワーのAさん
ある日、ツイッターで20代前半のOL女性(以下「Aさん」とします。)からフォローされました。
彼女はいわゆる「裏アカ女子」ではありましたが、特段SMに興味を持っている様子には見えませんでした。
ですが、私が自発ツイートをするたびにイイネやリプをマメに入れてくる女性でした。
私も彼女の好意的な行動で好感を持っていたので、イイネを返したりリプに返信を入れたり、彼女のツイートにリプを書き込むようにしていました。
そんな彼女から、ある日突然DMが送られてきました。
こんにちは。突然のDMでごめんなさい。
実は犬飼さんのツイートやブログを読んでSMに興味を持ちました。
前から「自分はMかな…」と思っていました。
よかったら一度お話できませんか?
私としては彼女とのここまでのやり取りで好感もあり、断る理由も特にはなかったので彼女と逢ってみることにしました。
こんにちは。DMありがとうございます。
お誘いいただき感謝します。
では、一度お逢いして食事でもしてみましょう。
そうして、日時と場所を決め、彼女と実際に逢ってみることにしました。
Aさんとの食事
当日、待ち合わせ場所には私が先に到着しました。
Aさんは私に5分ほど遅れて到着しました。
その時の、私のAさんに対する第一印象は「派手な女性」という感じでした。
ちょっと濃いめの化粧に巻いた髪、かなり目立つ大きな有名ブランドのバッグという姿で、私は少々引いてしまいました。
そして、彼女を連れて予約したお店に入り食事を始めました。
そこでは彼女から一切SMの話題は出ませんでした。
その日の話題は、彼女が再三ツイッターでも発信していた趣味の海外旅行の話でした。
彼女は相当海外旅行が好きらしく、年に何度も行っているとのことでした。
私の感覚からすると「普通のOLがそんなに頻繁に海外旅行に行けるものか?」といぶかしく思い訊ねてみました。
Aさんの会社は、そんなに頻繁に海外旅行に行けるほど給料がいいの?
今はOLを辞めて、OL時代から元々やっていた副業を本業にしている。
そこで私も「あぁ、彼女はMLMの勧誘に来たんだな」と理解できました。
そこから彼女はMLMのお約束の勧誘の言葉を怒涛の如く私に浴びせてきました。
・この仕事を始めて収入が増え人生が変わり夢が叶った。
・一生を共に過ごせる仲間ができ、友情を感じられる。
・不労所得が得られて時間的な自由も得られた。
そんな子供だましにもならないような言葉で私を勧誘し始めました。
私は彼女の言葉を作り笑顔で受け流しつつ、冷ややかな目で見ていました。
そして、最後に彼女はスマホの中の画像を私に見せました。
その画像は100人くらいの老若男女が満面の笑顔で記念撮影しているものでした。
そして、その画像を見せながら彼女が…
これは先月行われた私たちのグループのパーティーなの。
一流ホテルでのパーティーなのに参加費は無料なのよ。
今月は来週の〇日にこのパーティーがあるんだけど、一緒に行かない?
と誘ってきました。
(いやいや…それは絶対に無いわぁ…)
私は内心苦笑いしながらも…
う~ん、ちょっとスケジュールを確認してみるよ…
と、お茶を濁し、早々にAさんとの食事を切り上げて帰りました。
AさんのDM攻撃
その翌日からAさんのDM攻撃が始まりました。
パーティーの日のスケジュールはどうですか?
実は、犬飼さんのためにグループのスゴイ人がわざわざ説明のための時間をとってくれるそうです。
この人はこのビジネスで大成功した人で、タワマンに住んでてベンツに乗っててロレックスの時計をしています。
私も憧れているほどのスゴイ人で、わざわざ犬飼さんのために時間をとってくれるんです。
こんなチャンスは滅多にないですから、絶対に参加した方がいいです!
そんなDMがAさんから連日のように送られてきました。
(あぁ~、私って「abc商談」のカモにされるんだぁ…)
と思い、かなり気分が落ちました…。
※ご存知ない方もおられると思うので、ここで「abc商談」について説明します。
「abc商談」とはMLMでよく用いられる「商品を売りつけたり勧誘するための手法」です。
MLMに限らず新興宗教などの人を勧誘するためにも用いられます。
まず、それぞれがa・b・cという3つの役割に別れます。
a:悪徳商人じゃなくて「Adviser」商品やビジネスの仕組みを説明する人。
b:貧乏神じゃなくて「Bridge」aにcを紹介する橋渡し役の人。
c:カモじゃなくて「Customer」商品を買わされたり勧誘されてお金を払わされる人
abc商談の基本的なスタイルは、奥が壁になった4人掛けのテーブルの壁側にaとcが向い合って座り、bはcの横に座って出口を塞ぎます。
この状態でaが商品を売り込んだりネットワークに勧誘し、bが盛んに煽ります。
cが買う、もしくは勧誘に応じるまでbはcが逃げられないよう出口を塞ぎ続け、その場で契約させて高額な商品を売りつけます。
こういう売りつけ方を「abc商談」と言います。
要するに、Aさんはこのスゴイ人を「悪徳商人…じゃなくてAdviser」にして、Aさん自身は「貧乏神…じゃなくてBridge」になり、私を「カモ…じゃなくてCustomer」にしたいと考えているワケです。
私はそんな様子が感じられたので、サクッとAさんをブロックしました。
反省と対策
この時の反省点と、その後の対策について書いてみたいと思います。
第1に「身の丈に合わない発信をしている人は疑う」ことにしています。
Aさんの場合、普通では考えられないほど海外旅行に行っていました。
その資金をどのように捻出していたのかは不明です。もしかしたら本当にこのMLMで利益を出していたのかもしれません。
ですが、多くの場合は「見ている人を釣るための撒き餌」の場合がほとんどです。
特に、ネット上ではエビデンスを取ることが難しいので、疑ってみる方が妥当だと考えます。
第2は「勧誘される話は信じない」ことにしています。
これはネット上の出逢いでもビジネスでも自分の中で鉄則にしています。
よく不動産投資や信託投資のダイレクトメールなどが送られてきますが、そのほとんどがカス案件です。
資産に見せかけた負債という「詐欺まがい商品」がほとんどです。
そもそも、本当に儲かるなら他人に教えないものなのです。
勧誘するということは「勧誘しなければ人が来ないほど条件が悪い」と考える方が妥当です。
歌舞伎町で客引きをしている居酒屋も、駅前でクーポン券を配っているキャバクラやガールズバーも、そうやって客引きをしなければ客が来ないほどヒドイお店と思って間違いありません。
更に酷い場合はボッタクリ店へ誘導されることもあります。
勧誘するということは、それだけの危険を孕んでいると考えるのが妥当です。
運よく、私は実際に「abc商談」を受けるに至ったことはありません。
ですが、折悪くこの「abc商談」に巻き込まれてしまったら、以下の通り対策したいと思います。
・abc商談の座り方をしたら警戒し、b役を隣に座らせず脱出経路を確保する。
・MLMの勧誘を始めたら何を言われても「興味がない」以外の答えはしない。
議論しても相手は想定問答を用意しているので時間の無駄です。
・勧誘を始めたら即席を立ち、相手の連絡先をすべてブロックする。
MLMは人を勧誘するためのノウハウを蓄積しています。
議論したりすれば相手は培ったノウハウを活用してこちらを論破しようとし、相手の思うツボにはまります。
相手は組織的に人を騙す手法をマニュアル化していますので、個人で立ち向かうことは困難です。
また、相手は日々セミナーなどで騙し方や勧誘方法の勉強をしたりトレーニングを積んでいます。
我々のような素人がまともに会話して敵うような相手ではないのです。
最も効果的な方法は「無視」です。
相手が何を言ってこようと「無視」することが最善の方法だと私は考えています。
他にも、私はこの記事のような安全対策を日々行うよう心掛けています。
【M嬢奴隷の作り方】安全確保のための5点 ネット上の出逢いは男性でも危険があるため、私が「安全確保」のために普段していることを書いた記事です。 |
諸兄も安全確保には細心の注意を払われますようおすすめします。
また、諸兄の「安全確保術」などもありましたら、コメントなどでご教授いただけたら幸いです。
ネットSM界隈が安全で安心な場所になるよう、諸兄のお知恵を拝借し情報共有できれば幸甚です。