恋愛曲線
読者諸兄は『恋愛曲線』という言葉をご存知でしょうか。
恋愛において感情の高まり方は男女によって違う。この感情の変化を男女別に曲線で表したものを『恋愛曲線』と呼んでいます。
図にすると下図のような形になります。
これは「一般的に男女でこんな傾向にある」とされる曲線図で、必ずしも全員がこういう曲線になるとは限りません。
もちろん、女性の方から積極的にアプローチする場合もありますので、それは人それぞれだと思います。
ですが、今回の記事はこの一般的に言われている『恋愛曲線』について書いてみたいと思います。
この『恋愛曲線』で「男女の感情の高まり方には差がある」ということを理解していると、相手の言動などにも納得できることも多くなります。
ひいては、相手の言動に腹が立たなくなったりある程度の諦めもできるようになると考えていますので、ぜひ知っておいて下さい。
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男女の恋愛感情の高まり方の違い
人が出逢ったときに感じる恋愛感情は男女で大きく異なります。
男性の場合、無意識のうちに70%を恋愛対象、10%をどちらでもない、20%を恋愛対象外と分類するそうです。
逆に、女性の場合は、20%が恋愛対象、50%がどちらでもない、30%が恋愛対象外と分類するそうです。
つまり、男性は多くの女性を恋愛対象にするのに対し、女性はほとんどの男性を恋愛対象とは見ないのです。
これは、本能的にある男女の行動原則の違いにあるのです。
・オスは出来るだけ多くの女性に自分の遺伝子を残して欲しい。
・メスは優秀なオスかどうかを見極めて、どの遺伝子を残すか選ぶ。
このような本能的な行動原則に基づいて、男女の感情が異なるのです。
出逢い期
図中の①に当たる時期を『出逢い期』と呼びます。
この時期に、男性の恋愛感情は一気にピークまで上がります。
逆に、女性20%の恋愛対象の人もいますが、50%のどちらでもない場合は「可もなく不可もなく」という感情を持ちます。
その段階で、男性は女性に「好かれたい」という意識が働くので、対象の女性にあれこれと好意的な言動に出ます。
そういう好意的な言動を受けて、女性は徐々に男性への好意がジワジワと上昇し始めます。
上昇期
図中②に当たる時期を『上昇期』と呼びます。
この時期は男女とも恋愛感情が上昇する時期ではありますが、その上昇する速度が男女で大きく異なります。
この時期は恋愛感情がピークに達した男性が、あの手この手を使ってお目当ての女性を口説き落とそうと必死にアプローチする時期です。
オスの本能でいえば、「遺伝子を残してもらうために必死で選ばれるためのアピールをする時期」と言えます。
この緑『A』の感情の差があるので、男性が積極的です。
デートや食事に誘ったり、積極的に連絡したり、プレゼントなどをするのもこの時期の特徴的な行動です。
何とかして女性の気を惹こうと必死になる時期です。
男性が「食事を奢りプレゼントをあげたのに全然なびいてくれない」と言ったりするのは、この時期の特有の恋愛感情の差によるものです。
すると、この男性が恋愛対象でない場合、女性も少しずつ恋愛感情が高まってきて「まんざらでもない」という感情が女性の中にも芽生えてくる時期です。
交際開始期
図中③に当たる時期を『交際開始期』と呼びます。
『上昇期』の男性の必死のアピールで女性の恋愛感情が高まってくると「そろそろお付き合いに移行しようか」という感覚になってきます。
この時期になると2人はある程度仲良くなっているので、男性は『上昇期』特有のガツガツした感じが薄れ一緒にいることが普通になってきます。
女性は「評点が60点」を超えた辺りから「まあ付き合ってもいいかな」という感情が湧き上がってきます。
このタイミングで男女のいずれかが「付き合って下さい」と言えば晴れてカップル誕生!ということになります。
漸減期
図中④に当たる時期を『漸減期』と呼びます。
さて、男性はここで恋愛関係が結ばれると、刺激を求めていた立場から一転して安定を求めるようになります。
そして、自分の想いを達成した安心感から、恋愛感情が漸減的に低下していきます。
逆に、女性は「評点が60点」からスタートした恋愛ですので、恋愛関係が結ばれてから恋愛感情がピークに向かっていきます。
(この内容については別の記事で説明します。)
すると、赤『B』のような男女の感情の差が生まれます。
ここでは緑『A』とは逆に、女性の恋愛感情が高く、男性の恋愛感情が低くなります。
当然、男性には緑『A』の時のような積極性はありません。
この状態が「釣った魚に餌はやらない」という状態になります。
釣った魚に餌はやらない 「釣った魚に餌はやらない」という男性の思考傾向について記事にしてみました。 |
こうして男性の「釣った魚に餌はやらない」という態度を感じ取ると、女性の恋愛感情も自然と漸減していきます。
こうして男女とも恋愛感情がピークから男性も女性も少しずつ低下していくことになります。
安定期
図中⑤に当たる時期を『安定期』と呼びます。
いかに愛し合う男女とはいえ、永遠にラブラブな状態ではいられません。
こうして男女ともに「刺激的な恋愛よりも安定した関係を結ぶ方が楽」と感じるようになります。
この時点では当初のように「燃え上がるような恋愛感情」はなくなりますが、安定して居心地のいい関係を維持できるようになります。
こうして波風が立たずに安定した時期を迎えることができます。
まとめ
恋愛における感情の変化は、一般的に男女によって違い、これを表した曲線を『恋愛曲線』と言います。
一般的に、男性の恋愛感情の上昇は即効的で、これに対して女性はジワジワと上がっていく傾向にあります。
この男女の感情の変化の違いを理解しておくと、恋愛する上で非常に役に立つと考えています。
恋愛曲線には、大きく分けて5つの時期があります。
①出逢い期
②上昇期
③交際開始期
④漸減期
⑤安定期
この表のように、②の上昇期では男性の感情が高く女性の感情が低いので、男性のアプローチが女性に効果がないように感じてしまいます。
逆に④の漸減期では、男性の感情が低く女性の感情が高いので「釣った魚に餌はやらない」と感じられてしまいます。
諸兄もこうした『恋愛曲線』をご理解いただき、男女の感情の変化に差があることをご承知いただいた上で、焦らずにアプローチされることをお勧めします。