『ぼくは愛を証明しようと思う』

『ぼくは愛を証明しようと思う』

2021年3月18日 1 投稿者: inukairyou

今日の記事は最近読んで「なかなか面白い」と思った本をご紹介します。

藤沢数希著『ぼくは愛を証明しようと思う』です。

読者諸兄は「恋愛工学」という言葉をご存知だと思います。
「恋愛工学」とは「進化生物学や心理学の研究成果、金融工学のフレームワークを使って、恋愛を科学の域まで高めたもの」と定義されています。

例えていうなら…
「金融工学」は科学的な金融や経済の理論によって「儲けるための具体的な手法」を立証しています。
同様に、「恋愛工学」は心理学・行動学・生物学・社会学等の科学的な理論によって「モテるための具体的な手法」を立証するものです。
この本では、「恋愛工学」の理論や手法を小説として詳しく説明しています。

賛否両論はあると思いますが、私は秀作だと感じましたので、S男性諸兄にもご推薦したいと思います。
(但し、女性を見下したような表現が随所にあるので、女性にはあまりお勧めはしません。)

では、以下はネタバレありの書評となります。

あらすじ

主人公は26歳で女性経験が2人だけという青年の渡辺正樹。
ある日、渡辺は仕事のクライアントとして永沢という男性に出逢う。

渡辺が彼女に浮気された挙句、30万円もするバッグを貢がされた上でLINEブロックされてフラれた後、渡辺は六本木のバーで永沢を偶然見かける。
その時、永沢は初対面の美女をナンパしてキスまでして去っていく。

渡辺は永沢に対して「なぜそんなことができるのか」と訊ねると、永沢は「恋愛工学」について説明してくれた。
そして、永沢は渡辺に「恋愛工学」を実践的に教えていく。
渡辺は永沢に教えられた通りに「恋愛工学」を実践することで、何人もの女性とSEXすることができるようになり、男性として成長していく。

行動する

この本を読んで一番感じたことは「自分を変えるためには行動することだ」ということです。

この本の最初の方で永沢が渡辺に説明した言葉があります。
「モテ = ヒットレシオ × 試行回数」
私も以前に「出会いも統計学で考える」という記事で書きましたが、
「飼った女性数(=分子)/出会った女性数(=分母)=成功率」
ということです。

S男性向けコラム
【S男性向けコラム】出会いも統計学で考える
実社会で最も有用な「統計学」の考え方をネット上の出逢いに当てはめて説明した記事です。

つまり、「モテ(何人の女性と付き合えたか)=ヒットレシオ(打率)×試行回数(声を掛けた女性の人数)」ということになるのです。
どれだけ「恋愛工学」を身に着けてヒットレシオを上げたとしても、試行回数が「0回」のままでは永遠のゼロになってしまいます。

主人公の渡辺も、最初は見ず知らずの女性にナンパすることに躊躇していました。
それが永沢に「業務命令だ」と言われて声を掛けるうちに、次第に抵抗が無くなってきました。
最終的には渡辺自身がハイな気持ちになって、率先して声を掛けられるようになっていきました。
こうして「今までの自分を変えて行動する」ことによって「試行回数」が増えれば、自然と女性との出逢いの機会が増えるのです。

そして、渡辺は最初に食事に誘った女性を部屋に連れ込もうとして、アッサリ逃げられてしまいます。
失意の渡辺に対して永沢が言葉を掛けます。
「お前はそれで何かを失ったか?」
渡辺は答えます。
「いいえ、何も失っていません」

以前、「失恋のススメ」でも書いた内容です。
・失恋することで精神力・分析力・行動力が鍛えられる。
・ネット上の出逢いでは失恋したとしてもデメリットはほとんどない

S男性向けコラム
【S男性向けコラム】失恋のススメ
「女性との出逢いで失恋が一番効果的」と考える理由と考え方と効果について記事にしてみました。

つまり、女性と出逢いパートナーを作るためには「失恋を恐れずに行動する」ということが一番大切なのです。

失敗する

次に感じたことは「そんなにうまくいくワケないだろ!」ということです。

この本では永沢に教えられた渡辺が、街コンや路上やクラブで女性にガンガン声を掛けてナンパするのですが、非常に高確率で連絡先をゲットしています。
私はストナンをしないので正しいかどうかはわかりませんが、体感的に「そんなにナンパの成功率は高くない」と感じました。
また、永沢が渡辺に「断られない声の掛け方」を教えるのですが、それが成功する確率もそんなに高くはないと思います。

ですので、正直なところ「この本の通りにやってもナンパは上手くいかない」と私は思います。
つまり「よいこはマネしないでね♪」ということです。

この本を読んで「これで俺様もモテ男だぜ!」と勘違いして、この本に書いてある通りにやろうとする人がいますが、それは成功しません。
渡辺が成功しているのはあくまでフィクションの世界であることを認識して下さい。
「書いてある通りにやったのに上手くいかない!」と著者や私にクレームを言われても関知できません。

ですが、同時に一番肝要な部分はこの「上手くいかない」ということです。

私は諸兄に覚えて欲しいことは、この本に書かれた「具体的なナンパのやり方」ではありません。
あくまでも「永沢が渡辺に教えている『なぜそういうことをするのか』という理論の部分」を覚えて欲しいと考えています。

そして、お相手の女性は「生身の人間」であることを忘れないで下さい。
理論を覚えて実践しても、女性の反応は人それぞれで十人十色で、必ずしも同じ反応を示すとは限りません。
それを理解した上で、女性の反応を諸兄の中で経験値として蓄積して欲しいと考えています。
そうすることで、頭で理解した理論を、実践の場で応用できるスキルが身につくと考えています。

常にPDCA回路を回しながら、諸兄の中にある「女性を口説き落とすためのルーティーン」をブラッシュアップして、ヒットレシオを向上させていって下さい。

S男性向け記事
【S男性向けコラム】PDCA回路
失敗を改善につなげるために「PDCA回路」を出逢いに活用する方法について書いた記事です。

そんな私が経験則から積み上げたルーティーンが「M女性と出逢うための具体的な方法」です。

スタンダード記事
【スタンダード】M女性と出逢うための具体的方法
FUNBOXご支援いただき、パスワードを確認してご覧下さい。
私が「M女性との出逢いのためにアドバイスした具体的な方法」について記事にしました。

更に、私が実践している「M女性を奴隷にするための詳細な手法」について説明した記事が「M嬢奴隷の作り方」です。

まとめ

今日は推薦図書として藤沢数希著『ぼくは愛を証明しようと思う』をお勧めします。

この本では「恋愛工学」の理論を小説にして詳しく説明しています。
リアル・ナンパ・ネットなど、いずれでも男性が女性を口説き落とすためのテクニックとしての「恋愛工学」を覚えるのに適していると感じましたのでお勧めします。

恋愛工学で、どれだけ女性とお付き合いできるかは「モテ=ヒットレシオ×試行回数」で表されます。
つまり、モテ(=どれだけ多くの女性とお付き合いできるか)は…
・試行回数(=行動すること)
・ヒットレシオ(失敗と改善を繰り返して自分に合ったルーティーンを作り確率を上げる事)

によって決まると言えます。

この本の中には、「私が諸兄に伝えたいこと」がたくさん詰まっています。
ですので、今後はこの本に書かれた「恋愛工学」の文章を引用しながら、参考書のように活用していきたいと思います。

諸兄もぜひご一読下さい。